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不思議なできごと

ゆかママ宅から自宅に戻ると、チビ達とゆた君はミーママが見守る中
アンパンマンを観ていた。いつも通りの、のんびりとした世界。
なんだか呆然としてしまう。「早かったね?」とミーママが驚いてた。
早かったんだ… すごく長く感じたけど、子供達と過ごしていれば
30分なんてあっという間なんだもんね。
「大丈夫だった…?もっと長く行ってきてても良かったんだよ?」
ありがとうミーママ。ミーママが居なかったら私はさっきのサァちゃんとの
時間を過ごせなかったかもしれない。夫がいる明日にしか会いに行けなくて
もう色んな事が変わってしまっていたかもしれない。





床にへたりこんで、サァちゃんが柔らかくて眠ってるみたいだった事とかを
少し話して、あとはどうしてたっけ…。ミーママがハンカチで涙を拭いてた。
彼女とゆかママは一度アパート前で顔を合わせた事があって、その時はまだ
サァちゃんは産まれてなくて、「同じ男の子のママだし、いつか一緒に遊べ
たらいいね~」なんて話をしていた。サァちゃんが無事生まれた先月、近々
一緒におうちに遊びに行こうよーと私が誘っていた矢先のことだった。

「これ、香典、明日絶対ゆかママさん達に渡してね」
サァちゃんには直接会えなかったけど、これも縁だから…と言うミーママ。
嬉しいと思った。サァちゃん、ここにもサァちゃんを想ってる人がいるよ。

ミーママは急だったにも関わらず、服装も香典までも準備して来てくれてた。
私の分の香典袋まで持ってきてくれて本当に有難かった。お通夜も告別式も
翌日に旦那さんのご実家で身内だけでするとのことだったから、私達は顔を
出せないけれど、午前中にアパートにお邪魔する時にしっかり渡してこよう。

ミーママに何度もお礼を言って、玄関で見送った。
チビ達がゆた君を追いかけて外へ出たがったけれど、まだ時間も夕方だった
けれど、体に力が入らない感じでとても公園遊びは無理だったので、2人には
我慢してもらうしかなかった。


その夜、ふと思いついて、サァちゃんにブレスレットを作ることにした。
せっかく女の子として生まれたサァちゃんに、アクセサリーをプレゼント
したいと思った。ゆかママにもお揃いで作ろう。本当は出産祝いで作る予定
だったのに、まだ作っていなかった。家があんまり近いから、どうせなら
好きな色を聞いて、うちにある石を全部出して、好きな石を選んでもらって
作ろうと思っていたから。(でも子供達も居るし、なかなかそのチャンスは
巡ってきていないままだった…)

旦那さんにも作ろう。コゥちゃんにも作ろう。
4人家族の印に、4人ともお揃いの石で。夏らしく綺麗な青い石で作ろう。

エンジェライトという綺麗な淡いブルーの、「天使の石」っていう呼び名も
ある石をメインに、海の浅瀬っぽい明るい色のブレスレットを4本作った。

夫が、「よけい悲しませるんじゃないか」と心配そうに言う。
そうだろうか…
もしそうだったらいけないから、渡す時は『サァちゃんへの気持ちだから、
付けなくてもいいの。一緒に燃やしてくれてもいいし、どこかへ仕舞って
くれてもいいから』と伝えようか。 (鉱物を一緒に燃やすのは危険だと後で気づく。。)
とにかく何かをしたかった。サァちゃんとお揃いの物を持ったら、少し
気持ちが温かくなったりするんじゃないだろうか… そうなって欲しい。

祈りを込めて一つ一つの石を繋げていくと、ほんの少しずつだけど
心が救われていくような気がした。本当に、自分のために作ってたな私。。





そして翌朝、サァちゃんに最後の挨拶をしに行った。
すべすべのお肌に、この日もピンクのほっぺのサァちゃんは可愛かった。

前日と違って、ゆかママの携帯には色んな人から連絡が入ったり、
葬儀社の方がドライアイスを届けに来たりと、慌しい空気だった。
昨日はずっと泣いていた旦那さんも、この日はサァちゃんの写真を
いくつもの赤いポップなフレームにセットして、お別れの時を飾る準備を
されていた。集中している後姿に少しだけほっとしたけれど、同時に
切なかった。悲しさが紛れる、僅かな僅かなひと時なんだろうなと思えて。


ゆかママに眠れたかどうかたずねると、疲れが出てわりと眠れたと言ってた。
今日からはがんばらなくっちゃ、という気持ちが出ている感じがした。
私が、「コゥちゃんが、これからどんどん男の子らしくパワーアップして大変
な時期が来るだろうから」と話しかけると、彼女は気合を入れるような表情をした。
でも伝えたかったのは、今日だけは、周りのことやコゥちゃんとの今後とかは
置いといて、思い切り好きなだけ、誰にも遠慮せずにサァちゃんだけの事を
想っていっぱい泣いてあげられたらいいね、っていうことだった。

もしかしたら、早く気持ちを切り替えようと無理して、大事なお別れの日を
心のままに迎えられなかったら、ゆかママあとで辛くなってしまうかもと
少し不安になったから。うまく伝わったか自信がないけれど、ゆかママは
「そうする」と少し泣いて、ありがとうと言ってくれた。
何か彼女に話すたびに後悔の気持ちに襲われる。また余計なこと言ったかも、と
不安になる。だけど、何とか助けたいっていう気持ちもどうしようもないもので
また余計かもしれない事を言ってしまう、、その繰り返しがなんとも情けない。

電話が鳴る頻度がますます高くなってきた。
そろそろ行かなくては…。と感じたところで旦那さんが来てくださったので
ミーママのと私の分の香典をお渡ししたら、2人してワッと泣いてしまった。
ミーママがこれも縁だから、絶対渡して来て!って言ってたことをお話しして
しっかり受け取ってもらった。それから慌しくブレスレットもお渡しして、
またまた泣いてしまったお二人に慌てて「サァちゃんに幸せをもらったほんの
お礼だから」どこかに片付けちゃってもオッケーだからと伝えると、ゆかママが
サァちゃんに笑顔で話しかけながらブレスレットを手元に飾ってくれた。

私は何て話したかな。パパママ兄ちゃんとお揃いの天使の石のブレスだよーとか、
こっちの白い石は導きの石だからサァちゃん迷わず天国に行けるからねーだとか、、
そして「可愛い姿をたくさん見せてくれてありがとうね、ずっと大好きだよ」
って心の中でか、口に出してだったか、サァちゃんに伝えて手を合わせた。

次のお客さんからの電話が鳴り、慌ててゆかママと旦那さんに挨拶して
自宅へと戻った。

正午が来て、午後になって、夕方になっても、ずっとぼんやりしていた。




その翌日、告別式の途中でゆかママが写メを送ってきてくれた。
ブレスレットを付けたサァちゃんを、ゆかママと旦那さんの手が優しく
なでている写真。喪服の2人の手首にもブレスレットがあった。

『きっと常識には反してるけど関係ないの、サァちゃんとお揃いで
付けたいから付けてるの。ありがとう』

私こそ、ありがとう。一緒に見送れたような気持ちになれた。
この日は小さな唇に薄く紅を差してもらって、サァちゃんはますます
可愛らしい表情をしてた。パパさんにそっくりなのが微笑ましかった。

今頃もう、この姿は消えてしまったのかな…
小さなお骨になってしまったのかな


ぼんやり、ぼんやり、時々泣いたりしながらいつまでもぼんやりしていた。
チビ達はぼんやりし続けるママにお構いなしで2人でキャッキャと遊んでた。


その後、ちょっと不思議なことがあった。

車のオモチャで遊んでいたカポが振り向いて、「赤ちゃん」と言ったのだ。


唐突だったので、私が「…え?あかちゃん?」と聞き返すと、カポはまた
私とリビングのドアとの間あたりを見つめながら「赤ちゃん」と言う。
そして、「いっちゃった」と言った。

私はますます呆然としながらカポの顔を見ていると、カポはコップで
遊び始めながら「いっちゃった。いっちゃった」と残念そうに言うと、
またリポとおままごとをし始めたのだった。


うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

、、、って、何とも言えない気持ちになった。

もしかして、もしかしなくてもカポはサァちゃんを見たのかなあ。
ちらっと、最後にうちにも顔を出してくれたのかなあ???


うわーーーーーーーーーーーーーーー



もしそうだったとしたら、ものっすごくうれしい……



悲しいのと寂しいのばっかりだった気持ちにちょっと光が差したような。
ちっちゃなサァちゃんが、クリオネみたいにフワフワとドアの所に居る光景を
勝手にイメージして、きゅんとなってしまった。 (さっきのカポの目線が、
ソファに座ってた私の肩ぐらいの高さだったから、宙に浮かんでたのかなぁと)

ゆかママが帰ってきたらこの話をしたい、すごくしたい。

小さな楽しみができたようで、ぼんやりしおれた気持ちが少しだけ
持ち直してきた気がした。あの出来事に私は本当に救われたと思う。
カポのひとり言に偶然が重なっただけだったとしても、ただただ嬉しかった。




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テーマ : ママのひとりごと。
ジャンル : 育児

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のん

Author:のん


2010年11月29日一卵性双子を出産。
ぷっくぷくの女の子リポ&カポを
ひーこら育児中。




★愛用した双子用ベビーカー★
ベビージョガーシティミニダブル
(使用レポのリストはコチラ)

大活躍の後2人が年中さんの時、
同じ園で双子ちゃんを授かった
ママさんにお譲りしました。
相当乗ってたけどガタがくる所か
まだまだ超現役な状態だったので
使ってくれてるのを見かけるたび
とっても嬉しい^^ 


★双子が乳幼児の頃の育児環境★
賃貸2LDK、車なし(キッツゥウ!)
食材や日用品は全てネットで調達、
実家は隣県で緊急時しか頼れず…
夫は帰宅が遅いため平日は1人育児





2014年、保育園に入園が決まり
送迎用にダイハツのタントを購入。
園の狭い駐車場も小回りバッチリ!
軽だけど天井が高く、雨の日車内で
チャイシーベルトするのに便利!
ベビーカーもピッタリ収納できて
双子ママの愛車として最高です♪

双子入園前に私はパートで就職。
10時から17時の時間帯で勤務。

2015年、父が幾つかの難病を併発し
実家の育児サポートは頼めなくなり
週末は介護の手伝いをする生活に。

2016年春より12時から16時勤務。
パートと並行してフリーランスの
仕事も受け始める。

年長あたりから双子娘の免疫力も
すっかりついて、わりと計画通り
働けるようになっていきました。
それでも余裕・予備日必須ですが;


双子が小学生になり帰宅が14時台に
なった2017年春より午前中勤務に。

小3になった現在は9時~14時勤務。
(双子は早くも思春期に突入した)


そんな感じで現在に至る。

双子ママのみなさま、
5歳にもなると大分ラクですよ!
その先なんかほぼ天国ですよ…!
(お勉強は大変ですが)笑
がんばりましょうね><!!




昔からの趣味でもありストレス発散
手段でもある日記を、マイペースに
このブログで楽しんでおります。

情報発信というより物思いの捌け口
もしくは記憶整理用の場所と化して
いるので人様にはかなり読み辛い筈;

育児母の戯言ってことでお許しを~。

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